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遺言書を書くときの大前提

2021.01.19

遺言書を書くときに注意することは、「誰に」「何を」「どうする」をしっかり書くことです。

人が書く文章は、皆それぞれに癖があります。

自分ではよく書けていると思う文章でも、他人が読むと、内容が分かりにくかったり、

もしかすると別の意味に受け取っているかもしれません。

誰が読んでも同じ意味に受け取られるように書くのは、意外に難しいものです。

 

遺言書を書き上げたら、日を置いて読み直すことをお勧めいたします。

自分の言いたい事が書けているか。

誰が読んでも、同じ内容の理解になるかどうか。

日を置いて読み返してみると、冷静な気持ちで判断できます。

 

次に、その文章で読み手が、どのような心象を持つかを考えてください。

同じ意味を持つ表現方法が日本語には多く存在します。

本当にその表現が適当か、細心の注意をしてください。

遺言書に書かれた表現一つで、読み手の誰かを無意味に不快にさせることもあります。

 

確かに、遺言書に書かれる多くの事は財産分与のことかもしれません。

相続人の全てが納得する財産分与なんて、めったにないように思います。

そういう意味では、遺言書を読む誰か一人は不快な気持ちを持つのかもしれません。

しかし、そうであっても少しでも不快な気持ちを和らげる表現があると思います。

 

また、遺言書は相続人に対して、自分の死後にしてもらう「TO DOリスト」、事務的なメモではありません。

仕事上、ご自身が考えられた遺言書を見せていただく事がありますが、

「あれをしてくれ」「これをするように」といった指示だけの文章のものがあります。

正直少し残念な気持ちになってしまいます。

 

遺言書はご自身が相手へ向けた「最期の想いを」込めた手紙です。

指示文だけでなく、想いの文章も入れてほしいと思います。

 

相続人は「遺言書」と「遺言書に書かれた言葉」を、ずっと持って生活をしていくのです。

表現一つで、遺言者との思い出が変わってきます。

「心ある」表現だと「遺言者との良い思い出」が残るものです。

 

遺言書は一日で一気に書き上げるものではないと思っています。

じっくりと時間をかけて書き上げるものではないでしょうか。

 

 

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