ー遺言書のトラブルを防ぐには?よくある問題と対策を解説ー
2025.06.27
遺言書トラブルの原因と予防策
遺言書は遺産相続のトラブルを防ぐための重要な書類ですが、実際には遺言書が原因で争いが起こることも少なくありません。家族間の関係性や書き方の不備、法的な問題などさまざまな理由でトラブルが生じやすいのです。今回は、遺言書にまつわるよくあるトラブルの原因とその対策について、初心者の方にもわかりやすく解説します。
遺言書の内容に関するトラブル
遺言書の内容が原因で起こるトラブルには、以下のようなものがあります。
・内容があいまいで解釈が分かれる
・特定の相続人を不公平に扱っていると感じられる
・遺言書の一部が無効と判断される
・遺留分を侵害しているため、遺留分減殺請求が起きる
こうした問題は、遺言書の作成時に専門家のアドバイスを受けずに自作した場合に特に起こりやすいです。明確で具体的な表現を心がけること、遺留分に配慮することが大切です。
次に、遺言書の形式に関するトラブルも多く見られます。
遺言書の形式不備による問題
法律で定められた遺言書の形式に従っていないと、遺言書自体が無効とされる可能性があります。代表的な形式上の問題は以下の通りです。
・自筆証書遺言で全文が自筆でない
・署名や押印がない
・日付の記載があいまいまたはない
・公正証書遺言で手続きが適正でない
無効となった遺言書は、存在しなかったものとして扱われるため、結局は法定相続分での遺産分割となります。特に自筆証書遺言は書き方に注意が必要で、作成後は専門家にチェックしてもらうのがおすすめです。
法律に沿った遺言書の作成は、トラブルを未然に防ぐ最善の方法と言えるでしょう。
遺言書トラブルが起きた場合の対処法
もし遺言書をめぐるトラブルが起きたら、以下のような対処方法があります。
・遺言書の有効性を家庭裁判所で確認する「検認」手続き
・遺留分侵害に対して「遺留分減殺請求」を行う
・相続人間で話し合いを行い、合意を目指す
・話し合いが難しい場合は「遺産分割調停」や「遺産分割訴訟」へ
これらの手続きは時間も労力もかかるため、できるだけ遺言書作成の段階でトラブルを防ぐことが望ましいです。専門家に相談しながら、適切な遺言書を準備しましょう。
まとめ
遺言書は相続トラブルを避けるための有効な手段ですが、内容のあいまいさや形式不備が原因でトラブルが発生することもあります。遺言書を作成する際は、専門家の助言を得て明確かつ法的に有効なものにすることが重要です。万が一トラブルが起きた場合は、検認や遺留分請求などの法的手続きを検討しながら、冷静に対処していきましょう。
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