ー遺言書の見直しはなぜ必要?タイミングと注意点を解説ー
2025.05.23
遺言書は一度作成すれば終わりではありません。家族構成や財産の変化により、内容を見直す必要が出てくることもあります。この記事では、遺言書の見直しが必要な理由や見直すタイミング、注意点について、初めての方にもわかりやすく解説します。
遺言書の見直しが必要な理由
遺言書は将来の安心のために作成されますが、時の経過とともに状況が変わることは避けられません。定期的な見直しを行うことで、意図しないトラブルを防げます。
家族構成の変化
結婚や離婚、子どもの誕生、死亡など、家族構成が変わることで相続の内容も変わってくる可能性があります。たとえば、新たに孫が生まれた場合、その子の将来を考えた遺言内容に変更したくなるかもしれません。
財産の増減
不動産の売却や購入、投資の成果などで財産状況が変わった場合も、遺言の内容を調整する必要があります。記載されている財産がすでに存在しないと、遺言が無効になってしまう場合もあるため要注意です。
見直しのタイミングと方法
では、どのようなタイミングで遺言書を見直すべきなのでしょうか。ここでは、具体的なタイミングと見直しの方法について紹介します。
見直しのタイミング
以下のような状況が起きたときには、遺言書の見直しを検討しましょう。
相続人が増えた、または減った
結婚、離婚、再婚があった
主要な財産に変動があった
相続税法の改正があった
遺言内容に不備が見つかった
少なくとも数年に一度は、遺言内容を確認しておくことをおすすめします。
見直しの方法
遺言書の見直しには、以下の2つの方法があります。
新たに作成し直す
前の遺言書を破棄して、新しい内容の遺言書を作成します。これがもっとも確実な方法です。
遺言の付言や補足を追加する
既存の遺言書に補足や修正を加える方法もありますが、手続きや形式を守らないと無効になる可能性があります。
公正証書遺言を利用すると、専門家のチェックを受けながら確実な文書にできるため安心です。
見直し時の注意点
遺言書を見直す際には、内容だけでなく形式にも注意が必要です。不備があると、せっかくの遺言が無効になるおそれがあります。
前の遺言との矛盾に注意
複数の遺言が存在する場合、もっとも新しい日付の遺言が有効になります。ただし、内容に矛盾があると、相続人同士のトラブルの原因になります。新しい遺言書を作成する際は、古いものを破棄するか、明確に無効であることを記載しましょう。
法的な形式を守る
自筆証書遺言の場合は、すべての内容を本人が手書きで書く必要があります。また、日付や署名がないと無効になることがあります。些細なミスが大きな問題に発展するため、専門家に確認してもらうのが安心です。
まとめ
遺言書の見直しは、家族構成や財産の変化に応じて定期的に行うべき大切な作業です。タイミングを逃さず、正しい方法と形式で見直すことで、自分の意志をしっかりと遺すことができます。専門家の力を借りながら、将来の安心のために備えておきましょう。
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