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相続のトラブルを避けるポイント〜婚外子がいる場合〜

2020.09.01

婚外子とは、法的な婚姻関係のない男女の間に生まれた子どものことです。

非相続人が亡くなって相続が開始した場合、手続きの中で今まで知らなかった婚外子の存在が明らかになることがあります。

存在を知らなかった婚外子のいる相続は、トラブルが発生しやすくなっています。婚外子に遺産を渡す、渡さないの争いになることが多くあるからです。

そこで今回は、婚外子の制度の仕組みや法的な効果、婚外子が絡む相続のトラブルを防止する方法などについてご紹介いたします。

 

婚外子とは

婚外子とは、法的に婚姻関係のない男性と女性の間に生まれた子どものことです。

たとえば、妻子のいる男性と法的に独身の女性の間に生まれた子どもは婚外子にあたります。婚外子は非嫡出子と呼ばれる場合もあります。

 

一方、法的に婚姻関係のある男女の間に生まれた子は嫡出子といいます。

戸籍における婚外子の記載方法は、従来は嫡出子と区別するために「男」や「女」と記載されていました。

嫡出子は長男や二女と記載されていたため、戸籍を見るだけで誰でも婚外子であることが分かるのが問題でした。

2004年に戸籍法施行規則が改正されたことで、婚外子の戸籍の続柄の記載方法が変更され、嫡出子と同じように長男などと記載されるようになりました。

 

 

婚外子と両親の親子関係

婚外子と両親の親子関係については、母親と父親によって手続きが異なります。

婚外子と母親の親子関係は、役所に子どもの出生届を提出するだけで法的に成立します。

特別な手続きが必要とされていない理由は、現に母親から生まれているためです。

一方、婚外子と父親の親子関係を法的に成立させるためには、認知という手続きが必要になります。

認知の手続きが必要な理由は、現に産んでいる母親とは異なり、親子関係を自然に証明することが困難だからです。

 

 

婚外子による親の遺産の相続

婚外子も嫡出子と同様に親の遺産を相続できますが、母親と父親の場合では手続きが異なります。

母親の場合は遺産を当然に相続することができます。

父親の遺産については、父親に認知されていることが要件になります。

認知されていない場合は、たとえ遺伝的に親子関係があっても当然には相続の対象になりません。

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